ビジネスカジュアルの本当の意味

ビジネスカジュアルとは、ふだん着よりきちんとしていて、スーツにネクタイまではいかないオフィスの服装です。スラックス、チノパン、スカートに、襟付きのシャツ、ブラウス、ハイゲージニットを合わせ、きちんとした靴を履きます。ブレザーは、あってもなくてもかまいません。スポーツウェアや破れのある服は対象外。古典的な定義では、ジーンズも対象外です。

ひとつのコーデではなく、幅のある範囲です。きちんとした端では、スーツの一歩手前。スーツの上着ではない単品のブレザー、アイロンのきいたシャツ、革靴。カジュアルな端では、ジーンズ抜きのスマートカジュアル(きれいめカジュアル)。チノパン、ブレザーの下に無地のTシャツ、清潔なレザースニーカー。以下では、その幅を5段階に分けた尺度(公式な基準ではなく、範囲をつかむための実用的な目安)と段階ごとのコーデ例、アメリカ、イギリス、ドイツでの意味の違い、ビジネスカジュアルに入らないもの、すべての段階に使える8つのアイテムを紹介します。

ビジネスカジュアルの5段階

ビジネスカジュアルは、ひとつのコーデではありません。ひとつの尺度で、そのどこに位置するかはオフィスごとに違います。以下の5段階は、いちばんきちんとした形から、いちばんカジュアルな形へと並んでいます。職場がどの段階にあるかを見極めてそれに合わせ、取引先と会う日は一段上げましょう。

ビジネスカジュアルの5段階(きちんとした順)
段階どんな服装かコーデ例
1. スーツの一歩手前スーツの上着ではない単品のブレザーかジャケット、襟付きのシャツかブラウス、スラックスかスカート、革靴。ネクタイは任意です。ライトブルーのシャツにネイビーのブレザー、グレーのウールのパンツ、ブラウンのレザーローファー
2. テーラード中心、上着は任意シャツ、ブラウス、スラックスやスカートは同じで、ブレザーは会議の日だけ。上着の代わりに、カーディガンかハイゲージニットを着ることも多い段階です。ネイビーのペンシルスカートに白のブラウスをタックインし、グレーのカーディガンと、低めの太ヒールのパンプス
3. 定番のビジネスカジュアルチノパンかスラックスに、ボタンダウンシャツ、ブラウス、またはハイゲージニットのセーター。靴はローファー、外羽根の革靴、フラットシューズ。カーキのチノパン、グレーのメリノウールのセーターの下に白のオックスフォードシャツ、スエードのローファー
4. カジュアル寄りのビジネスカジュアルニットポロ、シンプルなニットトップス、ゆったりしたカットソー素材やニットのワンピースが加わり、清潔なレザースニーカーも多くの場合は通用する段階です。ネイビーのカットソー素材のミディ丈ワンピースに、薄手のカーディガンとバレエシューズ
5. スマートカジュアル、ジーンズなしカジュアルな端。ブレザー、オーバーシャツ、カーディガンの下に無地のTシャツ、チノパン、清潔なスニーカー。ジーンズを外すことが、ビジネスカジュアルにとどまる条件です。アンコン仕立てのネイビーのブレザーの下に白の無地Tシャツ、グレーのチノパン、白のレザースニーカー

業界別・国別のビジネスカジュアル

ドレスコードを左右するのは、国と同じくらい業界です。金融や法律の仕事は、特に取引先と会うとき、きちんとした端(1〜2段階)に寄りがちです。IT業界はカジュアルな端か、それより下に寄りがちで、ジーンズでも問題ないことがよくあります。クリエイティブ系は職場によって大きく異なります。そのほかのオフィスはたいてい中間のどこかに収まり、会社によって、ときにはチームによっても違います。

国によっても違います。言葉は国境を越えても、意味は少しずつ変わるもの。表に示すのは一般的な傾向で、決まりではありません。線引きは会社ごとに違います。

国別のビジネスカジュアル:一般的な傾向
国よくある意味知っておきたいこと
アメリカチノパンかスラックスに、ボタンダウンシャツ、ブラウス、ハイゲージニット、またはニットポロ。多くのオフィスで、ブレザーは任意です。この言葉は5段階のすべてを含むので、意味は会社によって違います。取引先との打ち合わせは、ふつうの出社日より一段きちんとさせることがよくあります。
イギリス代わりにスマートカジュアルと呼ばれることが多く、スラックスかチノパンにシャツ、ブラウス、ニットを合わせ、取引先と会う日はブレザーを着る、という意味になりがちです。イギリス英語の「smart」は「身なりがきちんとした」という意味です。スマートカジュアルは、まずきちんと、カジュアルはその次、と読み取りましょう。
ドイツ英語の言葉がそのまま使われます。ネクタイなしのシャツかブラウスに、チノパン、スラックス、スカート、ブレザーは任意、という意味になりがちです。ブレザーに濃い色の無地のジーンズを合わせても、ビジネスカジュアルと呼ぶオフィスもあれば、そうでないオフィスもあります。会社によって違います。

いちばん確かな物差し:取引先と会う日や金曜日ではなく、ふつうの日に同僚が着ている服です。面接の日や最初の一週間で見ておき、その段階か、一段上に合わせましょう。

ビジネスカジュアルに入らないもの

以下のうち最初の6つは、5段階のどこでも対象外です。そのどれかが職場で問題ないなら、呼び名が何であれ、そこのドレスコードはビジネスカジュアルよりカジュアルです。最後のひとつは逆で、ビジネスカジュアルよりフォーマルです。

  • 古典的な定義でのジーンズ。ジーンズを認めるオフィスは、ビジネスカジュアルと呼んでいても、実際はスマートカジュアルに近いドレスコードであることがほとんどです。
  • スポーツウェア:パンツ代わりのレギンス、ジョガーパンツ、パーカー、トラックジャケット、ランニングシューズ。
  • プリントやメッセージ、大きなロゴ入りのTシャツ、細いストラップのタンクトップ。
  • ショートパンツ、ビーチサンダル、海辺で履くようなサンダル。
  • 破れ、色あせ、シミ、しわのある服、透ける服。
  • 丈がとても短いスカートやワンピース、クロップド丈のトップス、深く開いた襟ぐり。
  • スーツにネクタイ。間違いではありませんが、それはスーツが基本のビジネスフォーマルで、求められたものより一段上です。

5段階すべてをカバーする8つのアイテム

段階ごとに別のクローゼットを用意する必要はありません。この8つのアイテムを組み合わせれば、どの段階のコーデもつくれます。ブレザーと革靴を足せばきちんと感が一段上がり、ニットポロかTシャツとスニーカーに替えれば一段下がります。ネイビー、グレー、白、カーキなら、ほとんどの組み合わせがうまくまとまります。下のスクリーンショットは、Clottrのクローゼット画面に表示したサンプルのクローゼットで、この8点そのものではありません。

  • スーツの上着ではない単品のネイビーのブレザー。できればアンコン仕立てで、Tシャツにも羽織れるもの
  • グレーのスラックス、または仕立てのよい膝丈スカート
  • カーキかネイビーのチノパン
  • 白かライトブルーのボタンダウンシャツ、またはブラウス
  • メリノウールかコットンの、ニュートラルカラーのハイゲージニット
  • ニットポロ、または仕立てのよい無地のTシャツ
  • レザーのローファー、外羽根の革靴、またはフラットシューズ
  • 清潔感のある、ミニマルなレザースニーカー

少ない服で試せる決まった公式なら、3-3-3ルール(トップス3点、ボトムス3点、靴3足)があります。

Clottrのクローゼット画面:黒のキルティングのハンドバッグ、黒のキトゥンヒール、ネイビーのスラックス、白のボタンアップシャツ

ひとつ替えるだけで、一段上にも下にも

コーデを一段上げるにも下げるにも、たいていはひとつ替えるだけで足ります。取引先との打ち合わせ、プレゼン、チームでのランチがある日に役立ちます。

  • ブレザーを足す:一段上げる、いちばん簡単な方法です。シャツ、ハイゲージニット、無地のTシャツの上に羽織ります。
  • スニーカーをローファー、外羽根の革靴、フラットシューズに替えれば一段上がり、戻せば一段下がります。
  • ニットポロやTシャツを、襟付きのシャツかブラウスに替えます。
  • チノパンを、ウールかウール混のスラックスに替えます。
  • シャツをタックインしてベルトを足すと、ラインがすっきりします。裾を出すと、よりリラックスした印象に。

仕事のあとにディナー?同じ考え方は、ドレスコードが2つある日にも使えます。きちんとしたほうのシーンに合わせて服を選び、一枚か靴だけを替えましょう。

レンガの壁の前に立つ女性。デニムジャケット、白のシャツ、幅広の黒いベルト、ライトウォッシュのカーゴジーンズに、ブラウンのローファー同じコーデで、ローファーを黒のバレエシューズに替え、黒のバッグを肩にかけた姿

Clottrで、フォーマル度を確かめる

Clottrは、追加したアイテムごとに、カテゴリー、色、素材、季節などと並んで、フォーマル度を含む約19の項目を自動で入力します。どの項目もあとから編集できるので、職場ではその服が項目の内容よりきちんと、あるいはカジュアルに扱われるなら、書き換えられます。

あとは、クローゼットをフォーマル度で絞り込み、職場の段階に合うアイテムを選んで、Canvasでコーデを組み立てます。仕上げに「コーデを評価」でチェック。フォーマル度の一致を含む7つの軸で、コーデを採点します。いま着ている服を写した鏡越しの自撮りも採点できます。

Clottrのカレンダーで、先の日のコーデを計画することもできます。アイテムが登録され、項目が入力される仕組みは、デジタルクローゼットのページで紹介しています。Clottrは、まもなく登場します。事前登録すると、先行アクセスの案内が届きます。

できないこと:Clottrは、勤め先のドレスコードを知りません。AIが入力するフォーマル度の項目も、「コーデを評価」のスコアも、一般的なスタイルの慣習にもとづくものです。職場が5段階のどこにあるかを決めるのは、あなたです。同僚の服装を基準にしてください。結果に表示されるフォーマル度(スクリーンショットではスマートカジュアル)はClottr独自の分類で、このページの5段階とは別のものです。

Clottrでコーデを評価した結果:並木道に立つ、白のシャツとベージュのロングスカートの女性。評価は「Good」で、良い点に色の調和、フォーマル度の一致、スタイルのまとまりが挙がり、コーデのフォーマル度はスマートカジュアルと表示されている

クローゼットから、Clottrが組み立てる

Clottrはシーンと天気を読み取り、手持ちの服からふさわしいコーデを組み立てます。家を出る前に、着た姿まで確認できます。

よくある質問

スニーカーは、ビジネスカジュアルに入りますか?

場合によります。白や黒などの無地で、清潔感のあるミニマルなレザースニーカーなら、ビジネスカジュアルのカジュアル寄り(いちばんカジュアルな2段階)で通用します。ランニングシューズ、ボリュームのあるスポーツ系のもの、すり減ったり汚れたりしたものは通用しません。きちんとした服装のオフィスでは、ローファー、外羽根の革靴、フラットシューズ、ローヒールのパンプスにしておきましょう。

Tシャツは、ビジネスカジュアルに入りますか?

単体では、たいてい入りません。いちばんカジュアルな段階なら、仕立てのよい無地のTシャツを、ブレザー、オーバーシャツ、カーディガンの下に合わせられます。プリント、メッセージ、ロゴ入りのTシャツや、色あせたり伸びたりしたものは、ビジネスカジュアルではありません。

ジーンズは、ビジネスカジュアルに入りますか?

古典的な定義では入りません。どの段階でも、ジーンズは対象外です。それでも、濃い色の無地のジーンズを認めるオフィスもあります(金曜日だけということも)。その場合、実際のドレスコードはスマートカジュアルに近いものです。迷ったら、チノパンを。

ネクタイなしで襟元を開けるのは、ビジネスカジュアルですか?

はい。ビジネスカジュアルではネクタイなしが基本なので、襟元を開けるのが標準です。外すボタンはいちばん上の1つ、多くても2つまで。ブレザーの下にきれいに収まるくらい、襟はパリッとさせておきます。

ワンピースは、ビジネスカジュアルに入りますか?

はい。無地か控えめな柄で、膝丈かそれより長いシンプルなワンピースなら、それだけでビジネスカジュアルです。ブレザーかカーディガンを羽織れば、きちんと感が一段上がります。仕立てのよいIラインのワンピースにブレザーを合わせれば、ビジネスカジュアルのなかでも、きちんとした端に入ります。丈がとても短いもの、胸元が深く開いたもの、透けるもの、夜のお出かけ向けのものは、仕事のあとに取っておきましょう。

夏のビジネスカジュアルは、どんな服装ですか?

ドレスコードは同じで、素材を軽くします。ウールを、リネン、コットン、シアサッカー、軽い混紡素材に替えます。半袖シャツ、ニットポロ、ノースリーブのブラウスも、たいていは問題ありません。会議のときに羽織れる一枚があれば、なおさらです。ショートパンツ、ビーチサンダル、細いストラップのタンクトップは、夏でも対象外です。冷房対策に、薄手の一枚をデスクに置いておきましょう。

スマートカジュアルとビジネスカジュアルは、何が違いますか?

たいていは、ビジネスカジュアルのほうがきちんとしています。スラックス、チノパン、スカートに、シャツ、ブラウス、ニットを合わせ、ジーンズはなし。アメリカでの使い方では、スマートカジュアルはそこから一段カジュアルです。濃い色のジーンズはたいてい認められ、清潔なスニーカーや、羽織りものの下のTシャツもよく見かけます。イギリスでは、スマートカジュアルがオフィスのドレスコードそのものの呼び名であることが多く、アメリカで言うビジネスカジュアルに近い意味です。2つは重なり合っているので、ビジネスカジュアルのいちばんカジュアルな形は、スマートカジュアルからジーンズを抜いたように見えます。

ビジネスカジュアル指定の面接には、何を着ていけばいいですか?

そのオフィスのふだんの服装より、一段きちんとさせます。ブレザー、襟付きのシャツかブラウス、スラックスかスカート、革靴なら、ビジネスカジュアルのオフィスのほとんどで安心です。詳しくは面接の服装のページで紹介しています。

ビジネスカジュアルの一週間を、手持ちの服で。

早めに登録を。割引は、ずっと。