クローゼットのルール

旅行の荷造り、5-4-3-2-1の法則

文:Nikita Ovsiannikov 更新:

5-4-3-2-1の法則は、1週間ほどの旅行のための数え方です。トップス5点、ボトムス4点、ワンピース3着と靴3足、水着2着とバッグ2つ、そして帽子、腕時計、サングラスを1つずつ。簡略版は、ワンピースと水着を省いて、トップス5点、ボトムス4点、靴3足、バッグ2つ、帽子1つです。どちらも機内持ち込みサイズのバッグに収まり、7〜10日間の旅行で約20通りのコーデになります。

このページでは、それぞれの数字の意味、実際に何通りのコーデになるか、10月の京都2泊3日に合わせて数を縮めて1点ずつ詰めたスーツケース、メンズ版、そしてこの公式がうまくいかない旅を紹介します。

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ベッドの上の開いたスーツケースに、服を丸めて詰めていく手。ブルーのジーンズに、グレー、ベージュ、バーガンディのニット。ふたの内側には、オリーブのパーカー

数字の意味

この法則は、TikTokで生まれたわけではありません。The Everygirlによれば、ブロガーのジェネヴァ・ヴァンデルゼイルが2015年6月、自身のブログCollective Genで発表したものです。ギリシャへの10日間の旅に向けて、機内持ち込みの荷物だけで荷造りしたあとのことでした。ヴァンデルゼイルは、スーツケースのほかのどのアイテムとも合うように、トップス5点を選んでいます。それがいまも、この数え方の要です。

いまは、いろいろな簡略版が出回っていて、小さい数字が何を数えるかは、版によってまちまちです。表の簡略版は、オリジナルのトップス5点、ボトムス4点、靴3足、バッグ2つ、帽子1つを残し、ワンピースと水着を省いたもの。ほかに、「2」を重ね着用の服かワンピースに、「1」を小物一式にする版もあります。このページでは、オリジナルで計算します。そのワンピース3着が、夜の外出の服になるからです。

5-4-3-2-1の法則を、数字ごとに
数カテゴリーオリジナル(2015年)簡略版
5トップスほかに詰めるすべての服と合うトップス5点トップス5点
4ボトムスボトムス4点ボトムス4点
3ワンピースとシューズワンピース3着と靴3足靴3足
2水着とバッグ水着2着とバッグ2つバッグ2つ
1小物帽子、腕時計、サングラスを1つずつ帽子1つ

アウター:どちらの版も、ジャケットには触れていません。イギリスの雑誌Stylistは、軽いジャケットやジレをトップス5点のうちの1点として数えます。それが、いちばんシンプルな読み方です。上半身に着るものは、トップス。

5-4-3-2-1の法則を、5から1までの数字と絵で並べた図。トップス5点、ボトムス4点、ワンピース3着と靴3足、水着2着とバッグ2つ、そして帽子、腕時計、サングラスを1つずつ

5-4-3-2-1で、コーデは何通り?

計算上は、靴を別にして23通りです。どのトップスも、どのボトムスとも合わせられるので、上下の組み合わせはトップス5点×ボトムス4点で20通り。そこにワンピース3着で、さらに3通り。7〜10日間の旅行なら、同じコーデを2回着ずに過ごせます。

靴は、コーデの数を増やしません。選ぶ基準は変化ではなく、予定と天気です。一日じゅう歩くための1足、雨や寒さのための1足、夜のための1足。

ここからは、正直な話を。20通りが成り立つのは、どのトップスも本当にどのボトムスとも合うときだけ。そうなるのは、トップスとボトムスが同じ2〜3色でそろっているときに限られます。1本のパンツにしか似合わない鮮やかなトップスや、けんかする2つの柄を詰めれば、家を出る前から20通りは減っていきます。先に色を決め、それから服を選ぶ。それが3色ルールの考え方で、この数を支えるものです。

スーツケースを閉める前に:ベッドの上で、トップス5点を上の段に、ボトムス4点をその下に並べてみてください。ボトムス1点としか合わないトップスは、コーデの数を減らしています。4点すべてに合うものと入れ替えましょう。

スーツケースひとつに詰める:10月の京都、2泊3日

10月の京都に2泊3日。1泊目は温泉旅館、2泊目は市内のホテル。寺めぐりに、外でのディナーが1回。予報は、日中18〜23°C、朝晩は14°C前後まで下がり、雨は3日のうち1日としましょう。スーツケースは機内持ち込みサイズ1つ。数は、2泊3日に縮めた5-4-3-2-1で。

5-4-3-2-1は7〜10日間のための数なので、2泊3日に合わせて縮めます。トップスは1日1点ほどで3点、ボトムスは2点、ワンピースは1着、靴は2足。旅館の温泉は水着を着ずに入るので、水着は0着。バッグ2つと帽子1つは、日数が変わっても同じです。

計算は、トップス3点×ボトムス2点で6通り、ワンピース1着を足して7通り。3日間には十分です。2泊3日まで縮めると、3-3-3ルールに近い数になります。違いは、夜のためのワンピースが1着あることと、バッグと帽子まで数えることです。

色は黒、グレー、生成りとベージュに、デニムと、差し色のバーガンディを1つ。これで、どのトップスも、どのボトムスとも合います。トレンチコートは、Stylistの読み方どおり、トップス3点のうちの1点です。

いちばんかさばるトレンチコート、ジーンズ、スニーカーは、行きの移動で身につけます。スーツケースに入るのは、軽いほうの半分。オリジナルの腕時計とサングラスは、荷物ではなく、身につけるもの。現地では、「今日何着る?」で、その日の気温に合う重ね着を確かめられます。

10月の京都、2泊3日:機内持ち込みサイズのスーツケースに11点
数(オリジナル→2泊3日)カテゴリースーツケースの中身
5→3トップスベージュのトレンチコート(アウター)、バーガンディのハイゲージのタートルネック、黒×生成りのボーダーの長袖カットソー
4→2ボトムス濃い色のストレートジーンズ、グレーのワイドパンツ
3→1ワンピース黒のサテンのスリップドレス(ミディ丈のキャミワンピース)
3→2シューズ白のレザースニーカー、黒のレザーのローファー
2→0水着なし(旅館の温泉は、水着を着ずに入るので)
2→2バッグ黒のレザーのショルダーバッグ、生成りのキャンバス地のトートバッグ(お土産用)
1→1帽子ベージュのバケットハット

コーデの例を4つ:
1日目、移動と雨:濃い色のストレートジーンズ、ボーダーの長袖カットソー、トレンチコート、白のレザースニーカー、ショルダーバッグ。
2日目、寺めぐり:グレーのワイドパンツ、バーガンディのタートルネック、黒のローファー、バケットハット、ショルダーバッグ。
2日目の夜、ディナー:昼のタートルネックの上に黒のスリップドレスを重ね、黒のローファー、トレンチコート。
3日目、お土産を買って帰る日:グレーのワイドパンツ、ボーダーの長袖カットソー、トレンチコート、白のレザースニーカー、トートバッグ。

5-4-3-2-1の法則、メンズ版

メンズ版は、2か所を入れ替えるだけで、あとは同じです。ワンピース3着は、重ね着用の3枚になります。ニット、オーバーシャツ、ジャケットです。水着2着は、水着1着と、ランニングやホテルのジムにも使える、トレーニング用のショートパンツ1枚に。トップス5点、ボトムス4点、靴3足、バッグ2つ、帽子は、そのままです。

ここではジャケットが重ね着用の3枚に入るので、トップス5点はすべて、Tシャツ、ポロシャツ、シャツにできます。同じ京都の2泊3日なら、ワンピースと同じく、重ね着用も3枚から1枚に減ります。選ぶのは、オリーブのオーバーシャツ。トップス3点は、白のTシャツ、ネイビーのポロシャツ、白のオックスフォードシャツです。

5-4-3-2-1の法則が、うまくいかない旅

この数は、夜の外出もある、穏やかな気候の1週間の旅のためのもの。無理が出るのは、次の5つの旅です。

  • 寒い旅先:コートがトップス5点の枠を一つ使い、ブーツがスーツケースの半分を占めます。どちらも移動中に身につけ、減らすなら、暖かい一枚より先にワンピースを。
  • 出張:シャツにはトップス5点の枠がすべて必要ですが、スーツのパンツに、ボトムス4点の枠はいりません。1週間なら、たいてい2本で足ります。空いた場所は、スーツの上着と、2足目のきちんとした靴に。
  • 洗濯なしで10日を超える旅:2週間でトップス5点なら、どれも少なくとも2回は着ることになります。旅の半ばに一度、洗濯の日を入れてください。そうしないと、この数は回らなくなります。
  • ビーチだけの旅行:ボトムス4点は、3点多すぎます。水着で過ごさない時間は、ショートパンツ1枚でまかなえます。代わりに、水着をもう1着と、水着の上に羽織るものを。
  • 家族旅行:公式は一人分の数ですが、スーツケースはそうとは限りません。まず一人ずつ数え、それから共有できるものを減らします。トートバッグとビーチバッグは、1つずつあれば全員で使えます。

5-4-3-2-1か、3-3-3か?

3-3-3ルールは、トップス3点、ボトムス3点、靴3足の9点で、短い旅行や、家で試す1週間のためのもの。5-4-3-2-1は約20点で、夜の外出もある丸1週間の旅のためのものです。3連休の旅行や、リュックひとつで出かけるなら、まずは3-3-3から。ディナーもプールもある7〜10日間の旅なら、5-4-3-2-1を。

Clottrで、荷造りする

Clottrはまだリリース前で、iOSとAndroid向けに、まもなく登場します。事前登録すると、先行アクセスの案内が届きます。Clottrの旅行プランナーは、行き先の天気に合わせて、手持ちの服で旅行の1日ごとにコーデを組み、それをひとつの持ち物リストにまとめます。何日か着るアイテムは、1回だけ数えます。

5-4-3-2-1の設定はありません。まず旅行を組み、それから持ち物リストを公式の数に絞ります。持ち物リストはアイテムをカテゴリーごとにまとめ、それぞれの数を表示するので、どこが多すぎるか(トップスが5点ではなく7点など)がわかります。数が合うまで、アイテムを削除してください。手順は、旅行プランニングのガイドで、順を追って説明しています。

Clottrの持ち物リスト。25〜35°Cのマドリードへの5日間の旅行で、現在の重さは5.1kg。トップスがそれぞれの重さとともに並び、5点中4点が荷造り済みで、どれにも削除ボタンが付いている

5-4-3-2-1の法則、よくある質問

5-4-3-2-1の法則では、アウターもトップスに数えますか?

はい。いちばんシンプルな読み方では、トップスに数えます。イギリスの雑誌Stylistは、軽いジャケットやジレをトップス5点のうちの1点として数えるので、ジャケットもトップスの枠を一つ使います。寒い旅行なら、コートも同じです。ワンピースを1着減らしてでも、暖かい一枚を入れる価値があります。

5-4-3-2-1の法則は、機内持ち込みだけの旅行向けですか?

もともと、そのために生まれたパッキング術です。オリジナルは、ギリシャへの10日間の旅に向けて、機内持ち込みの荷物だけで荷造りしたものでした。いちばんかさばる服を移動中に身につければ、約20点が収まります。預け入れ荷物にする場合も、上限として役に立ちます。「念のため」に詰める服を、入れずに済むからです。

5-4-3-2-1の法則は、何泊の旅行に向いていますか?

7〜10日間、泊数でいえば6〜9泊です。トップス5点とボトムス4点を上下で組み合わせれば、20通り。ワンピース3着で、さらに3通りが加わるので、1週間でも10日間でも、気になるくり返しはありません。それより長い旅なら、途中で一度、洗濯の日を入れてください。3連休なら、3-3-3ルールで十分です。

メンズ版の5-4-3-2-1の法則は、どうなりますか?

数は同じで、入れ替えが2つあります。ワンピース3着は、重ね着用の3枚(ニット、オーバーシャツ、ジャケット)に。水着2着は、水着1着とトレーニング用のショートパンツ1枚になります。トップス5点、ボトムス4点、靴3足、バッグ2つ、帽子1つは、そのままです。

5-4-3-2-1の持ち物リストで、「2」と「1」は何ですか?

オリジナルでは、「2」は水着2着とバッグ2つ、「1」は帽子、腕時計、サングラスが1つずつです。簡略版の中身は、まちまちです。バッグ2つと帽子1つを残してほかを省くものもあれば、「2」を重ね着用の服かワンピースに、「1」を小物一式にするものもあります。

5-4-3-2-1の法則と3-3-3ルール、どちらを使えばいいですか?

3連休や、家で試す1週間には3-3-3ルール(9点)を、夜の外出もある丸1週間の旅行には5-4-3-2-1(約20点)を使ってください。旅が長く、装うシーンが多いほど、大きいほうの数が生きてきます。

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