10日間の旅の荷造りを、AIに任せた。スーツケースは半分に。

気候の違う土地をめぐる10日間の旅の荷造りを、ClottrのAI旅行プランナーに任せました。できあがった持ち物リストは、短く、賢く、天気まで考慮済み。そして、全部着ました。

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前回、10日間の旅の荷造りを自分でしたとき、持っていった服のうち、実際に着たのは41%でした。この数字を知っているのは、数えたからです。ちょっと重症な人みたいに。手つかずのセーターが3枚。たたんだままのシャツが2枚。2足目のドレスシューズは、旅のあいだずっとスーツケースの中で過ごし、詰めたときと同じビニール袋に入ったまま、飛行機で帰ってきました。

今回は、Clottrの旅行プランナーに荷造りを任せました。行き先は晩春のリスボンとポルト。そこから1日だけ、雨の予報が出ていたドウロ渓谷まで足をのばします。10日間で、ドレスコードは3種類(ギャラリーのオープニング、ハイキング、そして2年ぶりに会う友人たちとのディナー。その席では、ひどい格好にだけはなりたくありませんでした)。預け入れ荷物は22kgまで認められていましたが、使うつもりはありませんでした。

AIが何をしたか、私が何を学んだか、そして、スーツケースをアルゴリズムに任せたことがないなら、何を変えるといいか。それを書きます。

旅行の荷造りで、開いたスーツケースに服を詰める手

準備:リスト10枚ではなく、10分

プランナーが聞いてくるのは、行き先、日程、そして旅のスタイル(仕事、レジャー、仕事とレジャー、アクティブ、フォーマル)です。具体的な予定を加えることもできます。14日の午後8時からディナー、16日にハイキング、というように。私が加えた予定は3つ。火曜の夜のギャラリーのオープニング、木曜のドウロでのハイキング、そして最終日の夜のディナー。そのディナーでは、ひそかに、いちばんおしゃれな人でいたいと思っていました。

次に、行程にある各都市の10日間の天気予報を取得します。持ち物リストを、当て推量から本物の計画に変えるのは、この部分です。旅行プランナーは、「5月のポルトガル」をひとつの天気としては扱いません。午後に日が差す22°Cのリスボン、朝霧の出る17°Cのポルト、14°Cでたぶん雨のドウロ。都市が違えば、生地も違います。

プランナーが、実際に作るもの

たたんだ服がきれいに詰められた、開いたスーツケース

旅の毎日について、手持ちの服から組んだコーデ一式が提案されます。採点は毎日のコーデプランナーと同じ7つの軸ですが、そこに、その日のその都市の天気予報が重なります。そのうえで、すべてのコーデに登場する服を、重複なしでひとまとめにして、持ち物リストを作ります。ネイビーのチノパンを使う日が3日あれば、チノパンを詰めるのは1回だけ。雨のハイキング1回のためにシェルジャケットが必要なら、シェルジャケットを詰めます。

驚いたことが、いくつかあります。

  • 季節の変わり目向けのジャケットを、1着だけ選びました。芯地のないコットンのカバーオールで、10日のうち9日はこれ。ハイキングには、別にシェルジャケット。それだけです。10日間で、アウターは2着。
  • ドウロの日には、白いスニーカーを頑として提案しませんでした。(「予報:降水確率80%。クローゼットにあるレザーブーツに変更しました」)
  • 記録した直近3日間、私が同じジーンズをはいていたことにさりげなく気づき、2本目を持ち物リストに加えました。自分で詰めていたら1本だけにして、4日目には自分を恨んでいたはずです。
  • ギャラリーの夜と最終日のディナーには、共通の軸になるアイテムを選びました。同じチノパン、同じ靴に、違うトップスと違うジャケット。ドレスコードはクリエイティブなカジュアルから、きちんと感のあるディナーへ。それでも、スーツを2着詰める必要はありませんでした。

合計は、機内持ち込みのスーツケース1つ。靴2足、どちらも出番あり。セーター3枚、すべて出番あり。アウター1着と、小さくたためるシェルジャケット。着回すトップス3枚と、ディナー用のシャツ。パンツ2本。パジャマ。水着は手動で追加しました。ときどきプールを見つけることを、プランナーは知らないので。

旅の途中で、予報が一転

5日目、ドウロの予報が「たぶん雨」から「確実に晴れ、予想より暖かい」に変わりました。プランナーはそれに気づき、私がアプリを開く前に、その日のコーデを組み直していました。シェルジャケットの代わりに、リネンのオーバーシャツ。道が乾いていたので、ブーツの代わりにスニーカー。

自分だけなら、そんな更新は絶対にしなかったでしょう。最初の予報に合わせて荷造りして、場違いな服を着ていたはずです。

ほとんどの旅行の荷造りアプリが見落としているのは、ここだと思います。持ち物リストは、出発の前の晩に作って終わり、という固定されたものではありません。旅のあいだもずっと更新され続けるべき計画です。Clottrは、それを続けます。毎朝、天気予報を確認し、条件が変われば提案し直し、その日に合わなくなったスーツケースの中身を知らせてくれます。私がコーヒーを飲んでいるあいだに、裏側で、静かに。

着た服:100%

荷造りしたスーツケースの中で、圧縮ベルトを締める手

帰ってから、また数えました。全部着ていました。カバーオールは9日間。シェルジャケットは1日。ディナー用のシャツは、ギャラリーとディナーの2回。「予備」のジーンズも、2回出番がありました。使われないまま往復しただけの服は、1点もありません。

小さなことです。でも、いるかもしれないと思い込んで、10年も荷物を詰めすぎてきた人間にとって、AIが自信たっぷりに「いいえ、いりません」と言い、しかもそれが正しかったのを見るのは、新しい超能力を手に入れたような気分でした。あるいは、こういうことが本当に得意な友人ができたような。

プランナーが間違えること(と、私の付き合い方)

ここは正直に。旅行プランナーは優秀ですが、魔法ではありません。

荷物の制限は、伝えないかぎり知りません。初期設定のままだと、10日間の旅に12通りのコーデを陽気に提案して、その持ち物リストを「最適化済み」と呼びます。機内持ち込みだけで済ませたいなら、旅のスタイルを「ミニマリスト」にするか、アイテム数の上限を手動で決めてください。プランナーは上限を守り、荷物を絞り込み始めます。

空気感もわかりません。火曜の夜がギャラリーのオープニングだと知っていたのは、私が伝えたからです。でも、そのギャラリーが、全員が黒を着ているような白い壁の空間だとは知らなかったので、クリーム色のカバーオールを提案し続けました。そこは手動で変更しました。5秒で完了。

服以外のものは、詰めてくれません。歯ブラシのリストもなし。「カメラは充電した?」もなし。旅行プランナーは、クローゼットのためのツールです。残りは別のチェックリストを使うか、私のように割り切ってください。

それに、ときどき、あまり好きではない服を勧めてきます。最初の案には、気まぐれでクローゼットに登録したまま、一度も着ていなかったオレンジのリネンシャツが入っていました。信じてみました。3日目のポルト、18°Cの曇り空の下、カバーオールと合わせて。ほめられたのが2回。つまり、ときにはプランナーのセンスのほうが、私より上なのです。

これから試すなら、ここを変える

持ち物リストをAIに任せるのが初めてなら、次のことを。

  1. 旅の前に、クローゼットを正確に登録する。プランナーが選べるのは、持っているとわかっている服だけです。旅の定番(実際に持っていくジャケット、前回の旅を生き延びた靴)を追加し、季節と天気の範囲をタグ付けしておけば、AIがそれをもとに判断できます。10分の準備で、十分に元が取れます。

  2. 予定をプランナーに伝える。火曜日がおしゃれをする日だと、察してくれることは期待しないでください。ギャラリー、ディナー、打ち合わせを追加します。予定ごとに、その日のコーデが、ふさわしいフォーマル度へと調整されます。

  3. 荷物のサイズを決める。機内持ち込みか、預け入れ荷物か。はっきり伝えれば、プランナーはそれを守ります。

  4. 違和感があれば、変える。プランナーの言いなりになる必要はありません。コーデごとに1点ずつ入れ替えてもかまいません。AIは変更に合わせて全体を調整し直し、ほかの日のまとまりも保ちます。

  5. 実際に詰めるときは、日ごとのコーデではなく、持ち物リストを見る。リストは、すべてのコーデの服をひとまとめにしたものです。荷物を詰め終えたら、現地では日ごとのコーデに、その場その場で導いてもらいましょう。家で使う毎日のコーデプランナーと、同じ仕組みです。

もっと大きな話

椅子の上に置かれた、出発を待つスーツケース

旅は、服選びの失敗が積み重なるもののひとつです。家なら、失敗したコーデも5分で着替えれば取り返せます。旅先では、その服で一日中過ごし、写真に残り、会いに来た人たちの前に立ちます。旅先できちんと装うことは、家できちんと装うことよりも大切です。なのに、ほとんどの人は逆のことをしています。

旅の服をAIで前もって決めるなんて、大げさに聞こえるかもしれません。一度やってみるまでは。一度やれば、ジャケット3着と、ざっと目を通しただけの天気予報を前に、スーツケースの上で立ち尽くしていたころには、もう戻れません。

次の旅でも、同じようにします。もっと早めに。旅行プランナーはもう十分に優秀なので、ホテルを予約する前に、旅の服を計画しているところです。


アプリで最初の旅行を設定してみるなら、旅行プランニングのステップ別ガイドを読むか、その土台になっている毎日のコーデプランナーをご覧ください。同じアイデアの毎朝版が欲しいなら、今日のコーデのメールの仕組みをどうぞ。リリース全体のツアーは、第1号:ラインナップで。

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